新潟市神社探訪

松ケ崎浜村沿革

松ケ崎浜村変遷図 新潟市変遷図へ

松ケ崎浜村(北蒲原郡)は,はじめ阿賀野川左岸,現在の下山地区にあった。現在古峯神社などが鎮座する場所が村の故地だと考えられている。
そのころ阿賀野川の流路は現在とは異なり,大形村の津島屋あたりで流れを西に変え,海老ケ瀬,下木戸を経て信濃川に合流していた。松浜稲荷が鎮座する松浜本町と下山地区は地続きだったのである。

享保十六年(1731),新発田藩による掘割工事をきっかけに阿賀野川が北行し,村を分断して日本海に直接流れ込むようになった。そのため村民の多くが東岸に移転し,村の中心が現在の松浜地区に移ったのである。村の中央を大河が分断する状態で松ケ崎浜村は存続した。
阿賀野川河口に位置する松浜地区は水運交通の要衝にあたり,在郷町として栄えていた。さらに明治になって阿賀野川の洲の開拓も進み,商業が振興し住宅地も拡大して人口が増加した。そのため明治二十二年の全国規模の町村合併のさいには,松ケ崎浜村は単独で,(新)松ケ崎浜村となった(572戸)。
昭和二十九年(1954),北蒲原郡松ケ崎浜村は新潟市に編入合併した。

松ケ崎地区(現北区)の神社
松ケ崎地区(現東区)の神社


新潟市神社探訪