にいがた百景

新潟市民水泳発祥の碑(新潟市中央区西船見町〈にしふなみちょう〉)

市民水泳発祥の碑
水泳発祥の碑は,護国神社の鳥居近くにある。
この碑は,新潟市で初めて海において水泳の指導がおこなわれたことを記念するもので,碑文は「新潟市市民水泳発祥之地」である。

かつて伊予松山藩(愛媛県)に「神伝流」と称する泳法が伝わっていた。
文政六年(1823),美作津山藩(岡山県)は三人の藩士を松山藩に派遣し「神伝流」を学ばせた。
のちに免許印可を得た津山藩士の植原六郎左衛門正方が江戸に道場を設け,正方の子の植原方儀も明治になって泳法を指導した。この「神伝流」の泳法が全国に広まったのである。
明治三十二年(1899)には旧津山藩士の村山正臣が新潟に入り,「神伝流自然派」と称して新潟高等小学校の児童を指導した。
ここ寄居浜に「学校特設水泳科」が創設され,明治三十三年七月に開所式がおこなわれたという。この記念碑は新潟市における村山正臣の泳法指導を記念するものである。

(新潟県新潟市中央区西船見町,JR新潟駅から徒歩40分)
2007.11.10


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