大分神社探訪

化粧井戸(宇佐市北宇佐〈きたうさ〉)

化粧井戸
化粧井戸は,駅館川から宇佐神宮に至る「勅使道」とよばれる古道沿いにある。
隼人の乱(720)の平定後,宇佐神宮では隼人の慰霊のために放生会が行われることになったが,放生会に参加する八幡古表神社(福岡県吉富町子犬丸)と古要神社(大分県中津市伊藤田)の傀儡子(くぐつ,人形)をこの井戸で洗ったと伝えられている。
また,隼人の乱の際,傀儡子も八幡神に従って戦闘に参加し,隼人が人形の舞に見とれて油断して朝廷軍に討たれたともいう。
化粧井戸化粧井戸
三つの井戸が並び,中央には石祠が置かれている。
現在,ほとんど水は涸れているようである。
200メートルほど東に,隼人の慰霊のために創立されたという百体神社がある。

(大分県宇佐市北宇佐)
2018.3.17


おおいた百景2