古要神社(こようじんじゃ)は,JR(日豊本線)中津駅の南東6.4キロメートル,犬丸川右岸の洞ノ上地区に鎮座する。
養老三年(719)に起きた大隈の隼人の反乱に対して,大和朝廷軍は八幡神を奉じてこれを鎮圧したが,鎮圧後は隼人の怨霊に苦しんだ。
天平十六年(744)から慰霊のための放生会がおこなわれるようになり,その際に当社の傀儡子(操り人形)の舞や相撲が奉納されていた。
その後,放生会は断絶し,元和三年(1617)に宇佐神宮で復活されたが,当社からの奉納はなく,以後は古要神社単独の行事として今に至っている。
拝殿の奥に舞殿と本殿がある。
本殿の両脇に石祠や石塔が並んでいる。
お伊勢様,稲荷大明神,貴布禰宮,竜王宮,山の神,諸神合祀である。
(大分県中津市伊藤田231)
2018.12.12