
石井神社は,「延喜式」所載の「石井神社」(三嶋郡六座の一)の論社である。当社のほか,出雲崎町石井町の石井神社や柏崎市北条の石井神社,長岡市上石井の石井神社,柏崎市西本町の住吉神社も「式内石井神社」の候補である。
旧西山町と出雲崎町の境界,石地(いしじ)に鎮座する。社地は,海岸から少し離れた丘陵地である。
主祭神は石凝姥命とされるが,当社所蔵の「石井神社記録上書」(明治三年)によると,祭神は伊斯波許理度売命(石凝姥命)のほかに句句迺馳(くくぬき)命,加具土命,金山毘古命,波邇夜須姫(はにやすひめ)命,彌都波能売(みつはのめ)命,磐土命,赤土命,底土命,大綾津日命,大直日命,大地海原命の十二柱とされている。
他の文書に「石井十二神社」「石井十二明神」等の記載も見え,かつては「十二神社」と呼ばれていたらしい。

社殿の横に神楽殿があり,拝殿とつながっている。

拝殿内に祭神や社号を記した額が掛かっている。


拝殿の背後に本殿が建っている。

拝殿横に十二社が祭られている。社殿はことのほか立派なもので,狛犬も置かれている。
当社は古くは「石井十二大明神」とも称されたことから,あるいはこの小祠は当社にとって境内社以上の重要なものなのかもしれないが詳細は不明。社殿横に由緒らしき物が建っているが,字が薄く判読不能。
当社には「大和舞」とよばれる神楽が伝承され,九月末の秋祭りで演じられている。
この神楽は出雲系神楽とされ,柏崎一帯に保存されている。物部神社(柏崎市西山町二田),多岐神社(柏崎市西山町別山)などでも伝承されている。
当社の南方500メートルには式内社御島石部神社が鎮座する。
(新潟県柏崎市西山町石地)
2004.3.22, 2008.7.12